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【坂本正秀の目】フェデラーの土俵に立たされた錦織

スポニチアネックス - 7月12日(金) 0時45分

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(スポニチアネックス)

 ◇テニス ウィンブルドン選手権第9日 錦織圭—フェデラー(2019年7月10日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 第1セットはいい状態だった。立ち上がりに離されないことが重要な中で、最初のブレークやリターンも読んでいて、最高のスタートが切れていた。フェデラー以上に錦織がネットに詰め、ストローク戦でも引かなかった。フェデラーの強打に対して長いラリーに持ち込むことも成功。特にバックハンドの精度がよく、ストレートとクロスを使ってフェデラーにプレッシャーをかけ続けていた。
 第2セット以降、大きく違ったのはサーブの差。フェデラーが一気にサーブのレベルを上げ、錦織はいいレベルでやっていたものが落ちてしまった。甘いところに入ってしまった。サービスゲームで苦しむ錦織に対し、リズムよくポイントを取っていくフェデラー。ストロークのリズムにも差が生まれた。
 錦織はフェデラーのサーブのレベルを想定しているはずが、それ以上の精度だったと思う。第1セットで読めていたものを相手が変えてきた。それに加え、徹底したワイドサーブ。錦織のフォアハンド側をデュースコートでは徹底的に狙っていた。フェデラーはバックハンドでスライスを使って仕掛けてくるかと思ったが、最後まで取っていた。より攻撃的にバックハンドでプレーしていた。こうなると、主導権がフェデラー側に行く。うまく戦術を立てていた。
 錦織は相手の土俵に立つつもりはなかっただろうが、立たされた印象だ。それがフェデラーの強さ。一気にギアを上げ、早い段階でつかまえて、引き離す。相手のミスを待ったり、ラリーを作るのでなく、攻め続け、よりアグレッシブになって引き戻す。それで彼自身も乗っていた。このあたりが、やはり王者。すごい圧があったと思う。
 だから、錦織はストロークに持って行きたくても、できない。今まで入っていたバックハンドのストレートにもミスが出た。フェデラーがものすごい勢いで攻めてきたので、「行かなくては」というと焦りが出たと思う。ファーストサーブを入れないと攻められる。甘いところに入ると、ブロックリターンでエース級が来る。フェデラーはミスはしていたが、必ず回り込んで叩いてプレッシャーを与え続けていた。錦織の唯一のブレークポイントも焦りでミスしてしまった。(WOWOW解説者、日本協会公認S級エリートコーチ) 

 

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