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跳ねた打球、球場の空気一変 明徳義塾の「切り札」号泣

朝日新聞デジタル - 8月14日(水) 9時32分

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(朝日新聞デジタル)

 第101回全国高校野球選手権大会の2回戦が13日あり、明徳義塾は智弁和歌山(和歌山)と対戦し、1—7で敗れた。明徳義塾は五回に先制し、押し気味に試合を進めた。だが七回に3本塁打を浴びるなど大量点を奪われ、突き放された。
■球場の空気変わった1球 新地智也投手
 打ち取ったはずだった。明徳義塾の先発新地智也(2年)は七回1死一、三塁、智弁和歌山の黒川史陽(3年)を攻め、打球は遊ゴロに。「併殺コース」と誰もが思った次の瞬間、遊撃手の手前で打球が大きく跳ねた。中堅に抜ける間に三塁走者が生還し同点。新地はそれまで無失点に抑えてきたが、球場の空気ががらりと変わるのを感じた。
 強力打線が売りの智弁和歌山を相手に、馬淵史郎監督は「甘い球を投げず、四球で崩れない」と背番号11の新地にマウンドを託した。直球は120キロ台だがキレがあり、内外角に丁寧に投げて的を絞らせない。智弁和歌山の中谷仁監督は「コーナーにしっかり決まり、本当に良い投球だった」と七回までの薄氷の試合展開を振り返った。
 だが七回、徐々に球速が落ち、球も高めに浮き出した。黒川の打席では主将の西田龍生(同)が伝令で「厳しいボールで勝負。併殺もある」と伝えた。狙い通りに見えた。だが運が敵に味方した。
 智弁和歌山は勢いづき、後続の打者は3本塁打。ボール球にはほえて鼓舞する打者の気迫に、新地は「感じたことない」と圧倒された。この回7失点で降板した。
 新地は春の四国大会で初めてベンチ入りした。同大会の準決勝で初先発し、6回無失点。高知大会でも決勝で大会初登板し、9回1失点と活躍した。馬淵監督の「切り札」として起用されてきた。甲子園1回戦では九回にマウンドへ上がったが、馬淵監督は「次に使うから投げさせたくなかった」と2回戦での登板を決めていた。
 冷静沈着な性格で強豪校の智弁和歌山にも「緊張はない。早く投げたい」と準備してきた。だがこの日、ロッカールームに戻った新地はこれまでにない姿で泣き崩れ、「3年生に申し訳ない」と繰り返した。「詰めが甘いと打たれる、うそのつけない場所が甲子園だった。成長してまた帰ってきたい」=敬称略(加藤秀彬)

 

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