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海外

集団殺害を主導、上訴審で終身刑 旧ユーゴ紛争巡り判決

朝日新聞デジタル - 3月21日(木) 11時8分

 国連旧ユーゴスラビア国際刑事法廷の機能を引き継いだ「国際刑事法廷メカニズム」は20日、集団殺害(ジェノサイド)などの罪に問われたボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人元指導者ラドバン・カラジッチ被告(73)の上訴審で、終身刑を言い渡した。判決が確定する見通し。一審判決は禁錮40年だった。
 判決は、カラジッチ被告がボスニアのセルビア人共和国大統領として、1992~95年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、8千人超が犠牲になった「スレブレニツァの虐殺」や、市民らを標的にした狙撃が長期間行われた「サラエボ包囲」を主導したと認定。「壮大な規模で残忍に実行された極めて悪質な犯罪に、重要な立場で関わった」とし、「一審の量刑は罪の重さを反映していない」と指摘した。
 カラジッチ被告は濃紺のスーツ姿で出廷。判決が出た瞬間、犠牲者の遺族らが座った傍聴席からは大きな歓声が上がったが、被告はほとんど表情を変えず、裁判官の方を見ていた。
 旧ユーゴ崩壊に伴う紛争をめぐっては、米国などの主導で93年に国際法廷が設置され、セルビア政府などの協力で責任追及が進んだ。主要なセルビア人指導者のうち裁判が継続しているのはボスニアのセルビア人共和国の軍指導者ムラジッチ被告のみとなる。(ハーグ=津阪直樹、ウィーン=吉武祐)

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