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経済

立ちはだかる強敵はあずきバー 「あの皮」で挑む御座候

朝日新聞デジタル - 7月25日(日) 9時18分

 回転焼き? 大判焼き? いえいえ、関西の人なら「御座候(ござそうろう)」。創業当時から実演販売の手法を続け、あんこを皮で包んだアツアツを食べられる。でも、暑い夏はちょっと……。そんな甘党のためにうまれたアイスバーの人気が広がっている。
 夏季限定で店頭に並ぶ「御座候アイスバー」。店頭に初めて並んだ2019年は5店舗だけだったが、今年は47店舗で取り扱う。
 最大の特徴は、皮にある。あんこのアイスの中に砕いた御座候の皮が練り込まれ、あの風味が再現されている。甘さは控えめ。
 発案したのは「御座候」(本社・兵庫県姫路市)の研究開発室の石川雄大室長(50)。
■絶大な知名度と人気を誇るあのライバル
 御座候をアイスにする構想は、実は8年ほど前からあった。だが、市場にはすでに強敵がいる。絶大な知名度と人気を誇る井村屋(本社・津市)の「あずきバー」だ。
 同じような商品を世に出しても「御座候のブランドをいかせない」と、製造を見送っていた。
 転機は18年夏。売り上げが落ちる夏の定番商品をつくろうと、アイス挑戦への機運が改めて高まった。
 「白あん・赤あん+何か」にテーマを絞り、まずは合いそうな定番を試した。ナッツ、ドライフルーツ、ビスケット——。悪くはないが、何か足りない。
 秋にさしかかった頃。石川さんはふと御座候を思い浮かべた。「そうだ、あの皮だ」
 御座候の売りは、皮の独特な香ばしさ。アイス向けに2度焼いて、食感を生んだ。アイスの中に皮を入れるという、らしさと独創性も兼ね備えた。「風味が良くて、新食感」「味もちゃんと御座候!」——。SNS上のつぶやきも上々の反応だ。
 1950年創業の老舗は佐賀で産声を上げた。元々はうどん・そばの店。食事のお供として、回転焼きの名前で出していた。
 その後、創業者の故郷・姫路市に拠点を移すと一躍有名に。いつしか「御座候ください」と注文されるようになり、商品名を屋号に変えたという。
 新たな味覚として加わったアイスバーは、赤あんと白あんが1本140円(税込み)。レモン味(同160円)もある。オンラインショップでも購入可能。問い合わせは御座候(079・282・2311)へ。(岩本修弥)

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