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撮れた! クマゲラの子育て 札幌の森林でヒナすくすく

朝日新聞デジタル - 6月10日(木) 20時30分

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(朝日新聞デジタル)

 夏を迎える札幌市内の森林で、国の天然記念物クマゲラが繁殖の時期を迎えている。忙しく子育てに追われる姿を撮影した。
 好天に恵まれた朝、午前4時半に車を駐車し、歩くこと20分。すでに野鳥や写真の愛好家6人が見守っていた。新型コロナウイルス対策で全員がマスク姿だ。巣穴が見える数十メートル離れた場所に三脚を立て、600ミリの望遠レンズを載せる。レンズの焦点距離を1・4倍に伸ばせるテレコンバーターと一眼レフカメラを装着した。
 早朝の静かな森で10分ほど耳を澄ましていると「キョーン、キョーン」という鳴き声が聞こえてきた。黒い体に頭頂部の赤色が目立つオスの親鳥が巣穴に飛来した。この時は穴から顔を出すヒナにエサを与え始めたものの、自分の体で巣穴を覆い隠してしまった。
 その後、約1時間おきにエサを運ぶ場面が見られたが、周辺にいるカラスに狙われるのを警戒してか、入り口を覆ったり、すぐ巣穴の中に入ってしまったりした。
 「あと1回、エサやりを撮影して帰ろう」と心に決めてから、待つこと2時間半——。エサを求め競うように大きく口を開けたヒナ2羽がファインダー越しに見える。そこにオス親だけでなくメス親も加わり、1枚の写真に収めることができた。帰り道、自分の足取りが軽く感じた。
 北海道と東北の一部に生息するクマゲラは全長約45センチになる国内最大のキツツキの仲間。4~6月の繁殖期が終わると、幼鳥は巣立ちの時期を迎える。(日吉健吾)

 

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