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進化の結果? 「一人っ子」が多いアマミノクロウサギ

朝日新聞デジタル - 9月16日(水) 14時52分

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(朝日新聞デジタル)

 アマミノクロウサギは少ない子を大切に育てる——。世界で奄美大島と徳之島だけに生息する国特別天然記念物のそんな生態を紹介する論文が、国際的な学術誌に掲載された。共同でまとめた鹿児島県奄美市の写真家浜田太さん(66)と山階鳥類研究所(千葉県)の水田拓・保全研究室長(50)は「奄美の希少種が学術的にも世界ブランドになった」と喜ぶ一方、保護の重要性も訴えている。
 ポーランドの国際学術誌「Mammal Research」電子版に7月に載り、2人が発表した。
 浜田さんは1986年からクロウサギの生態研究を開始。94年~2017年には繁殖用の巣穴11カ所を発見し、出産から子育てまでを観察・撮影した。論文はこの観察データをもとに、19年まで環境省奄美野生生物保護センター(大和村)に勤務していた水田さんがまとめた。
 論文では、出産数が2匹だったのは1例のみで、ほかは全て1匹▽出産時期は5月の1例を除いて11~12月ごろ▽巣離れまで40日前後▽授乳は2日に1回で、2分前後、といった長年の観察で判明したという生態を紹介。クロウサギは「ウサギ目の中で繁殖力が最も低い種の一つ」とした上で、その背景について「気候が比較的安定し、天敵が少ない亜熱帯の島で進化した結果」と推察している。
 水田さんは「数少ない子どもを大切に育てようとしている」と分析し、「外来のマングースや猫は、クロウサギにとって大きな脅威。人間の責任で解決すべきだ」と話した。(奄美通信員・神田和明)

 

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