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販売所目線でトリビア紹介 「新聞屋さん博物館」って?

朝日新聞デジタル - 8月15日(木) 12時38分

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(朝日新聞デジタル)

■「まだまだ勝手に関西遺産」
 8月15日は「終戦の日」。戦時下の日本の様子が垣間見られる関西遺産を紹介できたら、と探してたどり着いたのが「新聞屋さん博物館」(大阪市平野区)だ。
 1889(明治22)年創業の朝日新聞サービスアンカー「小林新聞舗」が設立、運営している。商店街の中にあり、アーチ型のしゃれた窓枠が目を引く。1993年に、隣接する国の登録有形文化財の旧店舗兼住宅を模して建てられた。
 小林新聞舗が所蔵する数千点の資料の中から約200点を展示。空からまいた当たり入りのビラや、戦勝を祝って赤い文字で刷られた号外、読者拡張に使われた「拡材」と呼ばれる景品や新聞の付録など、販売所にまつわる資料が並ぶ。開館は第4日曜日の月1回が基本で、入場無料。経費は全て持ち出しだが、社長の小林雅治さん(42)は「ここで歴史を伝えることは地域貢献になると思う。維持していきたい」と話す。
 博物館を発案した父で先代の治夫さん(72)のお勧めは「新聞付録」。読者をひきつけるために新聞につけた付録で、日露戦争をモチーフにしたすごろく、一般的な通信手段として人気のあった絵はがき、カレンダー、地図などを展示している。
 地図のタイトルを見ると、「朝鮮交通全図」「欧州大動乱地図」「大東亜戦下の太平洋精図」などとある。文字通り世界地図が塗り替えられるのに合わせて出されたようだ。治夫さんは「親族が赴いた戦地の場所を確認したいという人が多かったのではないか」と推測する。
 開館時の「店番」を務めるのは、立命館大大学院生で号外研究家の小林宗之さん(35)。勝手なことを言うと怒られそうだが、忙しくないときにお願いすれば、かなり深い説明も聞けるはずだ。新聞屋さん博物館の魅力について宗之さんは「活版印刷機を展示するなど、新聞社から見た新聞史を紹介する施設はいくつかあるが、販売所目線というのが面白い。『拡材』のチケット類なども他ではなかなか見られない」と話す。

 

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