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姫路のスーパー、夜はセルフ居酒屋 ほぼ客任せの人気店

朝日新聞デジタル - 6月12日(水) 16時17分

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(朝日新聞デジタル)

 今年で創業64年のスーパーマーケット「あけぼのストアー」(兵庫県姫路市南駅前町)が、ほぼ客まかせの「セルフ居酒屋」としてにぎわっている。酒類や乾物などを商う日中は数人の買い物客しか訪れないが、夕方になると店内の様子は一変し、常連客らの笑い声が響く。近所に大手スーパーやコンビニ店が進出して客足が落ちる中、業態を変えてしたたかに生き残り、隠れた人気店になっている。
 平日の夜、店を訪ねた。客は入店すると、好き勝手に缶ビールや日本酒、ワインなどを手に取り、テーブルへ。グラスや取り皿もセルフサービスだ。つまみはテーブルに並んだ200~400円程度の総菜。店内の商品棚に並ぶスナック菓子や缶詰なども選ぶことができ、中には袋麺の調理を頼む客も。毎朝市場で仕入れる刺し身や焼きたての卵焼き、ハモやブリしゃぶなど季節の鍋(予約制)なども注文できる。
 安さもあり、週に数日は約30人で満席になる人気ぶりだ。
 「居酒屋スペースの開店は午後5時から同9時ごろまでですが、昼間でも、いつの間にか常連さんが酒を飲んでいることもある」と笑うのは2代目店主の早柏由次郎(はやかしよしじろう)さん(70)。調理を担う妻の恵子さん(64)と店を切り盛りしている。
 1955(昭和30)年、山崎町(現宍粟市)から移転してきた先代の父がこの地で八百屋を始め、やがてスーパーに。近くを通る山陽新幹線の建設工事中は関係者や作業員らでにぎわい、多い日で500人ほどの来客があったという。
 地域住民から長く愛されてきたが、近くに大手スーパーやコンビニ店が出来ると客足は激減。約20年前から、弁当を作って販売するうち、テーブルやイスを置いて店内でも食べられる「イートインスペース」を設けた。その後、客の要望でお酒も出すようになると、そちらの客足が伸び、親戚や知人からテーブルなどを譲り受け、商品棚をずらしてスペースを順次拡大。気づくと居酒屋のようになっていたという。

 

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