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井山名人、六冠堅持へあと1勝 耐えて張九段に逆転勝ち

朝日新聞デジタル - 10月11日(木) 19時17分

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(朝日新聞デジタル)

 第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局は11日、兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」で打ち継がれ、午後5時56分、井山裕太名人(29)が挑戦者の張栩(ちょうう)九段(38)に188手で白番中押し勝ちした。シリーズ3勝1敗となり、タイトル防衛まであと1勝とした。持ち時間各8時間のうち、残り時間は名人2分、挑戦者49分。第5局は15、16日、甲府市である。
 名人が序盤の劣勢に耐えて互角に持ち込み、抜き去った逆転の好局だった。
 右上のAI(人工知能)定石から変化に出た名人は、挑戦者の反撃に遭って序盤早々、苦戦に陥った。しかし、上辺に波及した戦いで鮮やかな捨て石作戦を敢行。上辺の実利を相手に譲る代わりに、中央に白壁を築き互角に持ち込んだ。
 2日目に入ると、名人が右辺の黒模様に打ち込んだ白石をめぐる攻防が焦点になった。挑戦者に誤算があったか、黒陣と白陣の境界線上に配した黒一子が引きちぎられ、中央の制空権を完全に白に握られた。挑戦者が左辺から中央にかけての巨大な白模様に突入し最後の決戦を挑んだが、名人は中央で黒の一団を捕獲し、勝負を決めた。
 解説の坂井秀至(ひでゆき)八段は「名人は立ち上がりで打ちにくくしたと思いますが、上辺の妙手を織り交ぜた中盤からの巻き返しが見事でした」と総括した。(大出公二)
     ◇
 《井山名人の話》 序盤の変化はいろいろ頑張られて自信のない展開だった。中央の黒を取り込んで正しく打てれば勝てると思った。
 《張挑戦者の話》 左辺のシノギ勝負でいけるかと思ったが一段落したら負けだった。後がないが一局でも多く打てるよう頑張りたい。

 

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