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認知症の初代フラガール、発案した大会は今や復興の象徴

朝日新聞デジタル - 10月11日(木) 21時36分

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(朝日新聞デジタル)

 初代フラガールの一員として、炭鉱閉山の苦境に陥った福島県いわき市を盛り上げようと尽力した小野恵美子さん(74)が、認知症と向き合いながら東日本大震災で傷ついた故郷の復興を見守っている。発案した「フラガールズ甲子園」は復興のシンボルと呼ばれるまでに成長した。
 11日で震災から7年7カ月。市は今月1日、小野さんを市政功労者として表彰した。
 1944年、内郷町(現いわき市)に生まれ、66年に開業した常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)で、ダンサー1期生18人のリーダーになった。結婚を機に76年に引退するまで舞台に立ち、2006年に公開された映画「フラガール」では俳優の蒼井優さんが小野さんをモデルとするダンサーを演じた。
 引退後は後輩の指導や、地元でダンススクールを開き、教え子は約2千人を数える。小野さんの半生は、炭鉱町から「フラのまち」に生まれ変わった市の歩みと重なる。
 また高校生がフラダンス日本一を決めるフラガールズ甲子園の開催を呼びかけ、震災後の11年9月、初めての大会を東京で開いた。以降は毎年8月、いわき市で催されている。フラダンスに取り組む高校生の憧れの舞台で、今夏は全国から24校、約260人が参加した。
 ただ小野さんは07年、アルツハイマー型認知症と診断された。症状は徐々に進み、「要介護5」と認定された。今は市内の特別養護老人ホームで暮らす。自室で得意だったダンスの曲を聴き、夫英人さん(77)とのドライブを楽しみにしているという。英人さんは大会を運営する立場に就いており、「妻が実践してきた『踊るこころ』を大切に、心の復興のために力になりたい」と話した。(床並浩一)

 

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