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全国から「緊急消防援助隊」 厳しい環境で不明者捜索

朝日新聞デジタル - 7月12日(木) 0時33分

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(朝日新聞デジタル)

 西日本豪雨では、全国各地から「緊急消防援助隊」が被災地に派遣された。総務省消防庁によると、11日午前6時45分時点で16府県から約940人、ヘリ13機が活動。簡易ベッドで寝泊まりしながら土砂災害の現場に通うなど、厳しい環境で行方不明者の捜索にあたっている。
 緊急消防援助隊は、1995年1月の阪神大震災で救助活動が遅れた教訓を受け、消防庁が同年6月に創設した。大規模災害が起きた際、被災地の都道府県知事が消防庁長官に応援を要請。長官が他の都道府県や市町村に出動を求めたり指示したりすることで、自治体の枠を超えた救助活動を活発化させるという仕組みだ。2011年の東日本大震災では、地震発生から88日間で計2万8620人が被災地に派遣された。
 今回の豪雨では、広島、岡山、愛媛、高知の4県が応援を要請。これまでに東京都や大阪府、愛知県、熊本県など21都府県から来た援助隊が、計389人を救助したという。
 10日朝までに延べ290人を広島県に派遣した大阪市消防局。隊員たちは県消防学校の体育館と東広島市消防局の庁舎を宿営地とし、簡易ベッドなどで寝泊まりしている。毎朝午前5時ごろ宿営地を出発し、車や徒歩で数時間かけて土砂崩れの現場などへ向かう。民家があったとみられる場所を推測し、スコップで土砂を掘る。大きな木材が立ちはだかれば、チェーンソーで切って撤去する。
 二次災害を避けるため、午後7時には活動を打ち切る。車と徒歩で宿営地にたどり着くのは午前0時ごろになることもある。カップラーメンやパン、缶詰などで夕食をとり、翌日の活動について打ち合わせる。簡易ベッドの数が足りず、床に雑魚寝する隊員もいるという。
 多くの死者が出ている岡山県倉敷市真備(まび)町に派遣された名古屋市消防局は、ツイッターでも支援情報を発信している。現地に到着する直前の7日午後、「救助活動を開始します。必ずあなたを助けます」と投稿。10日午後までに2万回以上リツイート(転載)された。その後も「できるだけ高いところに居て」「川には近づかないで」などとつぶやいた。
 市消防局総務課企画広報係の館野善博さんは「被災地の方々に少しでも勇気をあげたい」と話す。
 住宅約20棟が全半壊し、2人の遺体が見つかった広島市安芸区矢野東の土砂崩れ現場。大阪市と堺市の消防局員が連日、スコップで土砂を掘り起こして行方不明者を捜した。近くに住む看護師松田初枝さん(59)は「感謝の気持ちしかありません。暑い日が続くので体調には気をつけてほしい」と話した。
 大阪市消防局警防課の中脇進一課長は「日中の気温も上がって過酷な状況になるが、被災地には助けを求めている人がまだ多数いる。行方不明者が家族の元へ一刻も早く帰れるよう、最後まで諦めることなく救助に向かいたい」と話した。(吉川喬、大滝哲彰)

 

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