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胸に入れ墨、仲間は鑑別所へ 言葉吐き出す福祉ラッパー

朝日新聞デジタル - 7月12日(木) 0時18分

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(朝日新聞デジタル)

■福祉ラッパー 長谷川貴大さん(27)
 午前1時、オールナイトで盛り上がる名古屋・栄のクラブ。グラス片手に腕を振る若者たちに言葉を投げる。「障害があってもなくても、すべての人が生きやすい世界を築いていきたい」
 愛知県小牧市出身。高校を中退して不良仲間とつるみ、胸や背中に入れ墨をした。まじめな兄への引け目、厳しい母への反発。「人生をあきらめかけていた」。仲間がみな鑑別所に入り、遊ぶ相手がいなくなってラップを始めた。
 20歳のとき、求人広告で見た障害者支援施設に連絡すると、中卒の自分を雇ってくれた。知的障害や身体、精神の障害がある人たちと過ごして、「俺たちと何も変わらない」と感じた。
 障害という言葉の壁に囲まれた「閉ざされた福祉」を「もっと開かれた福祉にしたい」。Lot(ロット) FALCON(ファルコン)の名で活動し、3年前からは毎年、12月の障害者週間にアルバムを発表する。障害者を対象にラップ教室も開く。「ラップは感情をそのまま伝えられる。リズミカルに言葉を吐き出すことで誰もがハッピーになれる」
 いまは高齢者施設で働きながら、障害者の作業所を立ち上げる準備を進める。来春には通信制高校も卒業する予定だ。「人生は1回きり。限られた命で何ができるのか」。ラップで社会に訴える。
 それは自分への問いでもある。(大久保真紀)

 

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