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流産・早産の原因細菌、感染続く謎を解明 ステルス能力で細胞に潜伏

朝日新聞デジタル - 10月12日(火) 9時0分

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(朝日新聞デジタル)

 流産や早産の主な原因のひとつになっている細菌「ウレアプラズマ」は、ヒトの細胞に感染しても気づかれないようにするしくみを持っていることを大阪母子医療センターなどが明らかにした。このしくみによって長期間細胞内に潜んでいることができるとみられる。成果は新たな治療法につながる可能性がある。
 論文は11日、科学誌「Cellular Microbiology」に掲載された(https://doi.org/10.1111/cmi.13392)。
 研究チームによると、早産の3~5割は細菌感染によるとされており、中でもウレアプラズマは主な原因になっている。多くの人が持つ細菌だが、おなかの中の赤ちゃんへの感染が続くと、肺や神経を傷つけ、重い症状を引き起こすことがある。ただ、細菌の中で最も小さい部類で、発見が難しく、解析はあまり進んでこなかった。
 チームはウレアプラズマが作るたんぱく質のうち、感染したヒト細胞の膜に異常を起こす「UpVF」に注目した。細胞は細菌などに感染すると、細菌を排除したり、自ら死んだりして感染の広がりや、持続感染を抑えるしくみを持っている。
 UpVFは、ヒト細胞が感染に気づくセンサー役を邪魔することで、その後の反応や、自ら死ぬプログラムが作動しないようにしていた。これで、ウレアプラズマは長期間、細胞内から排除されずに生き続けることができるようになると分かった。

 

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