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理解者は世界で10人 数学ABC予想、京大教授の論文が来年掲載へ

朝日新聞デジタル - 11月18日(水) 18時34分

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(朝日新聞デジタル)

 数学の超難問「ABC予想」を京都大数理解析研究所の望月新一教授が証明したとする論文が来年前半、数理研が発行する国際的な数学誌「PRIMS(ピーリムス)」に掲載されることが決まった。ドイツの出版元が16日、特集号として刊行すると発表した。季刊誌のPRIMSは、5本以上の論文が掲載されるのがふつう。しかし、今回の論文は646ページと長大なため、1冊まるまる使う特集号となる。
 ABC予想は、数学者を35年間悩ませてきた、足し算とかけ算という数学の根本についての問い。証明されれば数々の未解決問題の解決につながるという。数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞級の成果とする意見もある。
 望月教授は2012年、ABC予想を証明したとする論文「宇宙際(うちゅうさい)タイヒミュラー理論」をPRIMSに提出した。だが、数学者でさえ「どこが分からないのかさえ分からない」と言うほど難解で、検証は異例の7年半も続いた。PRIMS編集委員会は今年4月、検証が終わったと発表した。
 論文の理解者は今も世界で10人ほどしかいないとされる。勉強会が日本や英国で開かれたり、理解者による解説が出版されたりしているが、一部の数学者は「深刻で修正不能な飛躍がある」との姿勢を崩していない。
 理解者の一人、英ノッティンガム大のイワン・フェセンコ教授は「望月教授の理論は、現代数学のずっと先を行く革新的な概念だ。正式な出版は非常に重要で、本腰を上げて学ぼうとする数学者が増え、理解が進む可能性がある」と話した。(石倉徹也)

 

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