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葉1枚だけで育ち続ける植物 基部の遺伝子発現に秘密

朝日新聞デジタル - 10月14日(水) 15時0分

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(朝日新聞デジタル)

 植物はふつう、発芽すると2枚の子葉が開き、さらに茎が伸びて本葉ができる。ところが、東南アジアに自生するイワタバコ科のモノフィレアの仲間は、生涯を通して1枚の子葉しか成長しない。「一葉(いちよう)植物」と呼ばれる不思議な存在で、なぜこんな育ち方なのかが古くから謎だった。
 植物は、茎の先端で細胞が分裂することで上に伸び、そこでさらに細胞が分裂して葉が広がる。東京大理学系研究科の塚谷裕一教授らは、それぞれの場所で細胞分裂の鍵となるSTMとAN3という遺伝子が、モノフィレアではどう働いているのかを研究。新しい実験手法を工夫し、成長する1枚の子葉の基部で両方の遺伝子が働いていることを初めて確かめた。
 モノフィレアの場合、この部分が茎を伸ばしたり、葉を広げたりといった性質を併せ持っているらしい。ただ、ではなぜもう1枚の子葉が育たないのかはなお不明という。塚谷さんは「花の茎が伸びる時にも何が起こるのか疑問が残る。モノフィレアを通して、植物の成長についての普遍的な理解を深めたい」と話した。
 ここまでの成果は専門誌フロンティアズ・イン・プラントサイエンス(https://doi.org/10.3389/fpls.2020.01160)に発表された。(米山正寛)

 

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