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人類はどこまで長生きできる?デンマークとスウェーデンが示唆する寿命の伸び代

Discovery Channel - 6月10日(月)

世界中で寿命が長くなっている。

定年後の生活費の確保が問題になったりと、寿命が長くなることがいいことなのか悪いことなのかわからない状況になりつつある中、人類の平均寿命は確実に伸びているというデータが出ている。200年前と比較すると、2倍以上にもなっているという。

20世紀前半まで、寿命が延びていたのは乳児死亡率の低下によるものだったが、1950年代頃から高齢者の死亡率の低下がその要因となっている。スウェーデンでは16世紀半ばから正確な人口データが収集されていたが、それによると150年間も最大寿命は伸び続けているとしている。これはスウェーデンなど欧州に限らず、北米や日本などでも見られる傾向だ。

初めて記録に残されている100歳以上生きた人物は、1899年に110歳と4ヶ月で亡くなったオランダ人男性ヘアート・アドリアーンス・ブームハール(Geert Adrians-Boomgaard)だった。現在、最も長くいきたのは1997年に122歳と5ヶ月で亡くなったジャンヌ・カルマン(Jeanne Calment)である。1970年以降、100歳を超える人が増加している中でこの記録はまだ破られてはいない。

だが、この記録の保持できる期間もそう長くはないと言われている。

さらに長くなるかもしれない寿命

Credit: Cristian Newman on Unsplash

寿命の増加に関して、歴史的に密接した関係であるデンマークとスウェーデンを比較している研究がある。

1870年から1904年の間に生まれたデンマークとスウェーデンに歴史的・文化的に関係のある16,931人(スウェーデン人10,955人、デンマーク人5,976人)の100歳以上の人を調査したところ、近年のスウェーデンでは寿命の伸びは見られなかったが、デンマークでは伸びが見られた。

デンマークの100歳を超える女性を対象に実施した最新の研究では、入浴や着替えといった独立した生活を送るための日常生活動作(ADL)によって測定される健康の改善がみられている。一方で、スウェーデンの高齢者はADLが低下しているとの研究結果が出ている。

この状況がなぜ起こったのかは、国の公共サービスの支出が関わっているとみられている。スウェーデンでは、1990年初頭の経済危機によって、公共サービスの支出が大きく減っていた。これに最も影響を受けたのが、一部の高齢者や低所得層だった。

この研究を比較して見えてくるのは、高齢者の健康の改善と質の高い介護サービスが実現できれば、寿命をさらに伸ばすことが可能かもしれないということだ。

さらなる長寿化を喜ぶべきかは難しいところだが、今後は、100歳以上生きることを前提とした新しい社会システムが必要となっていきそうだ。

(2019/06/10)
 

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