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元祖怪魚ハンター「武石憲貴」降臨! 怪魚逸話連載「怪魚ハンターへの道」 第1回(全3回)

Discovery Channel - 5月23日(木)

水を切り裂きながら突っ走る、糸の先にうごめく巨大な魚影。何十分もの格闘の末、両手に抱えきれぬほどの大魚がヌラリと水面に姿を現す。長い旅路の末に訪れるその瞬間が堪らない…。
「釣竿を片手に、世界の水辺のヌシ、怪魚に会いに行こう!」


1999年春、僕は営業マンとして2年半勤めた会社を辞めた。すべてを投げ出して、自分が一番好きなモノ。「怪魚」を求め、世界を旅することにした。初めはふらりとインド1周の旅に出て、聖なるガンジス川に釣り糸を垂れてみた。沐浴するインド人を尻目に、見知らぬ鯰が入れ食いになった。それは手のひらに乗るような小鯰であったが、未知の扉を開けてしまった様な快感に酔いしれた。それからユーラシア・北米・南米・豪州・アフリカの五大陸を総日数1996日・延べ109カ国に渡り、怪魚を追い求め釣り歩いてきた。今現在、生活のほとんどを怪魚探索に充てる日々を送っている。

「怪魚」の定義とはなにか?

やはり怪魚と言うからにはデカいほど良いのだ。最低1m前後、できれば人の身の丈を超える大魚であってほしい。魚との1対1の戦いを勝利に終え、一人では持ち上げられないほどの大物を前にする。喜びを分かち合いながら、仲間と抱きかかえ上げる瞬間が至福のひと時!!

南米最強の大鯰「ピライーバ(学名:Brachyplathystoma filamentosum)」。最大で、全長3mに達するアマゾン流域最大の魚。

さらに、牙があって凶暴な顔付だったり、魔訶不思議な姿形をしていたり、サイズを問わず、何か一つ特徴的な、決定的な「怪しさ」を持っていたら、それは怪魚だと思う。

下顎から突き出た、危なすぎる牙で獲物を襲う。アマゾン流域の「カショーロ(学名:Hydrolycus armatus)」。「牙」の有無は、怪魚として凶悪な雰囲気を醸し出すには重要なファクター。

怪しさがプンプン漂う、まさに異形。頭部から突き出た吻(ふん)で捕食対象をリサーチする。北米に生息する「ヘラチョウザメ(学名:Polyodon spathula)」。

そして大事なのは、これらが淡水域に住んでいる魚であるという事。自分が幼い頃から東北の山中に暮らしていたこともあるが、「海は広すぎて大きな魚がいても普通じゃない?」、ロマンが掻き立てられない。淡水の限られた狭い空間に、いるかどうかも分からない怪物を狙う。UMA探索にも似た怪しげなワクワク感が淡水にはある。

僕が一番始めに怪魚を意識したのが、日本に生息する雷魚だった。1mに迫るサイズ、グロテスクな模様に、獲物を捕食するための鋭い歯。まだ幼かった頃、近所の沼のヌシといえば雷魚だった。

初めての怪魚との出会いは「雷魚(学名:Channa argus)」。

それから30年以上も月日は経ち、今でも雷魚釣りにはよく行くが、歳を重ね釣りにのめり込んでいくうちに、近所の川に棲むヌシの存在はとても小さく、幻想に過ぎなかったことを知らされる。当然ながら、幼かった頃と同じ水辺に心を躍らすことはできなくなり、再び心を躍らせてくれる何処かを探した。その思いを満たしてくれるのが世界の怪魚釣りなのだ。

南米アマゾン川流域に、日本の雷魚を超巨大化させた様な怪魚「ピラルクー(学名:Arapaima gigas)」が棲む。体長3mに成長し、世界最大級の淡水魚の一つとされる。1億年ほとんど姿が変わっていないと考えられる古代魚で、まさに雷魚の王様のような風貌を持つ。

世界の水辺には子供の頃から追い求めてきた‘ヌシ’が棲む!
(つづく)

武石憲貴
元祖“怪魚ハンター”。秋田県出身、広島市在住。
著書に「世界怪魚釣行記」・「新世界怪魚釣行記」(扶桑社)。主なTV・CM出演、「情熱大陸」「NHK・BSプレミアム 怪魚ハンターが行く!」「フィリップ モリス社 IQOS-Game changers」
ブログ:怪魚ハンターが行く!

(2019/05/23)
 

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