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日本にしかない「五月病」は病気なの?対処法や海外の「休暇明けのブルース」との違いとは

Discovery Channel - 4月25日(木)

日本では、ゴールデンウィークを過ぎるころに話題になる五月病。

4月に社会人となった層を中心に起こりやすく、一般的に無気力になったり不安感や焦燥感にかられるようになると言われている。人によっては体調を崩して会社や学校に行けなくなったり、生活に大きな悪影響を及ぼしてしまうこともある。

日本では広く知られている五月病だが、これは本当の病気なのだろうか?そして、このような状態にならないために今できることや、なってしまったときの対処法はあるのだろうか。

 

目次

  • 五月病って本当の病気なの?
  • 症状のメカニズム
  • 海外には五月病はないの?
  • 五月病のために今できること

 

五月病って本当の病気なの?

Credit: Creative Commons

五月病は、新しい環境に適応できないストレスから、無気力感や不安感、焦燥感にかられるなどの状態を総じた俗称であり、実際の病気の名前ではない。この状態は、新年度が始まり、大きく環境が変わってしまったことによるストレスが原因であるとも言われる。

では、この状態は本当の病気なのだろうか。

結論から言うと、この状態は病気である可能性がある。環境変化のストレスに起因する五月病の状態は、「適応障害(Adjustment Disorde)」と診断されることが多々ある。これは、入学や就職など、大きな環境の変化がストレス因子となって引き起こされるもので、情緒面や行動面へ悪影響を及ぼすため、社会的機能に障害をもたらしてしまう。性別問わず発症するが、成人の有病率は女性の方が男性よりも2倍も多いという。

ただ、「五月病」と言われる症状の中には、軽度のうつ病や統合失調症、パニック障害といった他の病気である可能性も見られるため、もし同様の異常を感じたなら、テレビやネットなどで情報を調べて安心するのではなく、専門の医師による診察を受けるほうが適切だろう。

 

症状のメカニズム

人間は様々な場所でストレスを受けながら生活しているが、入学や就職といった大きな環境の変化は、適応障害の原因となる明確なストレス因子となり得る。

なぜ大きなストレスによって五月病のような症状を引き起こすかについて具体的な要因は明らかになっていないが、誰にでも起こり得るストレス反応の一種ではないかと推測されている。人間はストレス因子にさらされると、それに体が対処するためにアドレナリンや副腎皮質ホルモンを分泌する。するとさまざまなストレス反応が起こり、不快な気分になったり身体的に悪い影響がでることがあるのである。

適応障害では、ストレス因子の始まりから3ヶ月以内に症状がではじめるが、その因子を除去できれば6ヶ月以内に軽減していくとされている。

 

海外には五月病はないの?

Credit: Vincent Garnier on Unsplash

海外では新年度の時期が異なることや、日本のような新卒一斉採用システムを持つ企業があまり多くないため、5月頃にかぎらず、特定の時期に一斉に五月病のような症状を訴え出すということはないようだ。

英語圏では、長期休暇明けに抑うつ状態となる「休暇明けのブルース(post-vacation blues)」と呼ばれるものがあるが、これは長い休暇が終わり、仕事が始まるストレスに起因するため、どちらかというと「不安障害」に近いとされる。この場合でも、倦怠感が深刻な場合は専門家による治療を推奨している。

休暇明けのブルースを回避する方法としては、休み明けにすぐ次の休暇で何をするか考え始めるなどして、将来的な「楽しみ」を作ることが良いのだそうだ。

 

五月病のために今できること

Tim Gouw on Unsplash

五月病予防には、生活リズムを崩さないことが大事だと言われている。適切な時間に十分な睡眠を取ることで、なるべくストレスを溜めないようにするのである。

もしあなたがすでに五月病の症状がでていると感じたなら、専門の医師と相談し、ストレスの因子を除去できるようにしたほうが良いようだ。何をストレスと感じるかは人それぞれであるため、ストレスの因子を探ることが重要となる。また、そのストレス因子の除去が自分の力のみで行うことが難しいのならば、誰かの手を借りる必要性も出てくる。

とにかく、五月病は自分1人で何とかするのではなく、医師や専門家など、適切なアドバイスがもらえる人物と相談し、解決の糸口を見つけることが完治への近道となりそうだ。症状が軽いうちにストレス因子を除去できれば、もとの状態に戻るのも早いとされるのだから。

(2019/04/25)
 

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