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今更聞けない!AIの今までとこれからの話

Discovery Channel - 2月26日(火)

「AIについて説明して欲しい」

現在ではSiriやルンバなどの人工知能を用いた様々なサービス・製品が身の回りにあふれているものの、そう言われると意外と困ってしまう…という方も少なくないのではないだろうか。

今回はそんな知っているようで意外と知らない、AIについて説明したい。

実は、人工知能という考え方自体は何も目新しいものではない。驚くかもしれないが、現在の人工知能ブームは「第三の波」と呼ぶべき代物なのだ。では早速その歴史を紐解いていこう。

1945年に世界で初めてのコンピュータの開発が誕生した。重量およそ30トンという現代では想像もできないサイズ感のものだが、なにはともあれこれで「問題をコンピュータに解決させる」ということが可能となり、第一次人工知能ブームが巻き起こった。

第一次ブームの特徴は「推論と探索」。ここではコンピュータがパズルを解いたり、迷路のゴールへの行き方を調べたりする技術が使われた。

ところがこれはあくまでルールとゴールがあらかじめ決まっている枠組みの中での話で、ルールやゴールが曖昧な現実世界では全く役に立たないことが分かり、第一次ブームは終了してしまう。

その後長らく人工知能の開発は停滞していたが、1980年代、第二次人工知能ブームが到来した。

ここでは「エキスパートシステム」と呼ばれる、専門知識をコンピュータに認識させ、現実の複雑な問題を人工知能に解かせる試みが行われた。

例えば、医師の知識を認識させ、患者の症状から病名を特定するなどの実験だ。ここでの試みはある程度成功したと言われているが、例外処理や矛盾したルールにうまく対応できないという問題が残ってしまった。

そして現在、第三次人工知能ブームでは第二次ブームでぶつかった日常生活における例外処理や矛盾したルールに対して、AIが自ら試行錯誤を重ねてそれを乗り越える段階に入っているのだ。いわゆる「ディープラーニング」だ。

つまり、人工知能がそれ単独で永遠に、休まずに成長し続けることになるのだ。

そして、最終的には人類を凌駕するようなAIが登場することが懸念されている。いわゆる「シンギュラリティ」だ。人工知能に関する世界的な権威として有名なアメリカの未来学者レイ・カーツワイル博士に予言されたもので、2045年には人工知能が人間を超える日が来るといわれている。

世界的な棋士相手に完全勝利を収めた「AlphaGo(アルファ碁)がその最たる例だろう。

こうした中でイギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士はシンギュラリティがもつ危険性について、「AIが自ら価値判断を下すようになれば、生身の人間では生存できない劣悪な環境下でもロボットとしてAIは生き残れるので、いずれ生んでくれた人類に見切りをつけ、AIの社会や国家を目指すようになる。そうなれば、人間に勝ち目はないだろう」と指摘している。

つまり自我を持ったAIが人類を支配する、「ターミネーター」のようなディストピアが訪れる可能性を指摘しているのだ。

またこのようなことが起きないようにGoogleではAIが人間から主導権を奪わない方法の模索や、AIの緊急停止機能の開発も進めているという。

そしてもう一つ懸念されているのが「AIが人間の仕事を奪うのではないか?」ということだ。

2013年、オックスフォード大学でAIなどの研究を行うマイケル・A・オズボーン博士が論文のなかで「今後10〜20年以内にアメリカの労働人口の47%がAIに代替されるリスクがある」と結論づけたのだ。

例えばタクシードライバーやトラック運転手は完全自動運転の車の登場で10年以内に消滅すると言われている。

こうした「AI脅威論」について、先ほどのオズボーン博士は「重要なのはAIを脅威とするのではなく、どう利用・強調するかの視点」だとし、面倒なことや簡単な思考はAIに任せて、人間はAIが不得意な創造力を発揮すべきだと主張している。

確かに、現在の仕事がAIに置き換えられるといわれるといい気分はしないが、だからと言ってメールではなく飛脚でメッセージを届けるべきだと主張する人はいないだろう。

我々は現在の生活を手に入れる過程で多くの仕事を機械に置き換えてきた。かつての産業革命が世界を大きく変えたように我々は今、新たな「革命」を目撃しているのかもしれない。

(2019/02/26)
 

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