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2期目の蔡総統、対米重視を鮮明に 「一国二制度」拒む

朝日新聞デジタル - 5月22日(金) 8時0分

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(朝日新聞デジタル)

 1月の台湾総統選で再選した蔡英文(ツァイインウェン)総統の2期目が20日、始まった。蔡氏は就任演説で「一国二制度」による中国との統一を拒否する考えを改めて示し、米国や日本との関係強化を表明。1期目の対米接近路線を維持する姿勢を打ち出した。
■米国務長官からお祝い
 台北市内で開かれた就任式典では、司会者が「特別な重量級の方からの祝いの言葉です」と紹介した後、ポンペオ米国務長官の顔写真と「台湾とのパートナーシップは発展し続ける」という声明がスクリーンに映し出された。台湾外交部によると、米国務長官が台湾総統の就任を祝う声明を出したのは初めてという。日本の安倍晋三首相の弟、岸信夫衆院議員のビデオメッセージも放映された。
 その後に登壇した蔡氏は、「米国や日本、欧州など価値を共有する国家とのパートナーシップを深める」と演説。中台関係については、「一国二制度による台湾の矮小(わいしょう)化を受け入れない」と語った。
 1期目の就任演説で蔡氏はまず中国について語り、次に米国に触れた。だが、この4年間で中台関係は悪化し、台湾は米国から戦闘機購入を決めるなど関係を強化している。米中間の重心の移動が、就任演説にも表れた形となった。
 蔡氏はまた、1月の再選時に中国に向けて語った「平和、対等、民主、対話」という言葉を使い、台湾の存在や民主主義を尊重することを前提に、中国側に改めて対話を呼びかけた。民進党関係者は「平和という言葉を前に置いたのは、挑発する意図はないという蔡氏の意思表示だ」と説明する。
 新型コロナウイルス対策で成果を上げて世界に注目され、蔡氏は自信を深めている。演説の後半では「台湾は安全で、台湾人であることが誇りとなった。胸を張って進める」と語った。(台北=西本秀、北京=冨名腰隆)

 

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