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こんな時に経済制裁は「非人道的」 イランと米国が舌戦

朝日新聞デジタル - 5月22日(金) 9時0分

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(朝日新聞デジタル)

 テレビ会議方式で18、19日に行われた世界保健機関(WHO)総会で、新型コロナウイルスへの対策が必要な時に経済制裁を続けるのは「非人道的だ」として、イランなどが米国を非難した。米国は「人道支援物資は例外としている」と反論し、批判の応酬となった。
 イランは感染による死者数が中東で最も多い。ナマキ保健相は、米国が制裁により「市民に不必要な痛みや苦しみを与えている」と訴えた。イラン国内では、制裁で医療資材が不足し、死者の増加を招いているとの批判が絶えない。同じく米国などの制裁を受けるシリアも「一方的な強制措置はやめるべきだ」と同調し、解除を求めた。
 中東各地で内戦が長引く中、関与を続けるイランや、当事者のシリアに対する国際社会の懸念はある。一方で、感染拡大の影響が深刻化してからは「食料や重要な医療用品の供給のために制裁の解除を奨励したい。今は連帯の時だ」(グテーレス国連事務総長)などと、国際機関や人道団体から声が上がっている。
 米国は2015年の核合意をトランプ政権になって一方的に離脱し、原油禁輸などの対イラン制裁を再発動した。食料や医薬品といった人道物資は例外扱いされているが、各国の金融機関が米当局から課される莫大(ばくだい)な制裁金を恐れて過敏になるあまり、できるはずの決済も敬遠し、取引できない現状がある。
 治療薬やワクチンを普及させる段階で制裁を受ける国が取り残されれば、感染症を食い止められず、周辺国に影響することになる。(吉武祐=ウィーン、飯島健太)

 

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