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冬との温度差は80度以上にも いちばん幸せな季節、短いモンゴル高原の夏

THE PAGE - 8月13日(日) 15時20分

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(THE PAGE)

 日本の3倍という広大な面積を占める内モンゴル自治区。その北に面し、同じモンゴル民族でつくるモンゴル国が独立国家であるのに対し、内モンゴル自治区は中国の統治下に置かれ、近年目覚しい経済発展を遂げています。しかし、その一方で、遊牧民としての生活や独自の文化、風土が失われてきているといいます。

 内モンゴル出身で日本在住の写真家、アラタンホヤガさんはそうした故郷の姿を記録しようとシャッターを切り続けています。内モンゴルはどんなところで、どんな変化が起こっているのか。

 アラタンホヤガさんの写真と文章で紹介していきます。

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 環境が厳しいモンゴル高原において、夏は一番、幸せな季節である。草原は緑いっぱいになり、家畜が新鮮な草でお腹がいっぱいになり、太り始める。

 モンゴル高原の夏は短い。6月上旬から8月中旬までが夏である。従来ならこの時期にジョサガルと呼ばれる夏営地に移動する。だいたい、川沿い、或いは、風通しがよく、蚊が少ない、小山などが好まれる。昼間は暑くて、40度近くに達することもあるので、冬との温暖差は80度以上になることもある。でも、日本のような湿気はなく、風が爽やかなので、過ごしやすく、特に朝晩は冷え込み、意外に寒くなることがある。

 ただ最近は、温暖化などにより、熱帯夜が増えている。2016年7月に取材に行った際は、一週間ぐらい39度以上の暑い日が続き、夜もなかなか気温が下がらなくて、眠れないぐらいだった。

 夏の日は長い。朝5時頃に日が昇り、沈むのは8時過ぎである。子供の時は学校が終わってから、帰宅せずに、日が沈むまで外で遊び、よく両親に怒られていた。同じ時間の中で生きているのに、日本では日が短いうえ、仕事が忙しいので、いつも日が短く感じられる。(つづく)

※この記事はTHE PAGEの写真家・アラタンホヤガさんの「【写真特集】故郷内モンゴル 消えゆく遊牧文化を撮るーアラタンホヤガ第2回」の一部を抜粋しました。

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アラタンホヤガ(ALATENGHUYIGA)
1977年 内モンゴル生まれ
2001年 来日
2013年 日本写真芸術専門学校卒業
国内では『草原に生きるー内モンゴル・遊牧民の今日』、『遊牧民の肖像』と題した個展や写真雑誌で活動。中国少数民族写真家受賞作品展など中国でも作品を発表している。
主な受賞:2013年度三木淳賞奨励賞、同フォトプレミオ入賞、2015年第1回中国少数民族写真家賞入賞、2017年第2回中国少数民族写真家賞入賞など。

 

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