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オランダ下院選で自由党伸びず 「反ポピュリズム」は本当に勝ったのか?

THE PAGE - 3月20日(月) 10時0分

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(THE PAGE)

 「排外主義」が争点となったオランダ下院選挙。ウィルダース党首率いる自由党の躍進に注目が集まったものの、自由党の獲得議席数は20という結果に。ルッテ首相が所属し、上下両院で第1党の自由民主国民党は、前回の下院選挙から8議席減らしたものの、33議席を得て第1党の地位をキープした。来月23日にフランスでは大統領選挙の第一回投票が行われ、ドイツでも9月に連邦議会選挙が実施される予定だ。オランダの下院選挙は、ドイツやフランスにおける選挙を含む、これからのヨーロッパの流れを読み解くための試金石的意味合いもあったが、ルッテ首相が面目を保つ形で選挙が終了した。

ルッテ首相「間違ったポピュリズムに『ノー』」

 82%という、オランダでは約30年ぶりとなる高い投票率を記録した今回の下院選挙。「オバマ旋風」が話題となった2008年の米大統領選挙の投票率ですら約64%(昨年の米大統領選挙の投票率は約55%であった)で、イギリスのEUからの離脱を問う国民投票でも約72%であった。人口約1700万人のオランダでは有権者の数がアメリカやイギリスよりもはるかに少ないのは明白だが、それでも8割超の投票率は非常に高いものであり、「イスラム」や「EU」をめぐる論争が結果的に歴史的な投票率の高さに繋がったと考えられている。

 選挙結果に対して、ウィルダース党首率いる自由党が事実上の敗北を喫したという見方も存在するが、現状はそれほど単純なものではない。今回の下院選挙では大小合わせて実に28もの政党が候補者を擁立しており、候補者が当選した政党は13にも及ぶ。議席数150のオランダ下院で、20議席しか獲得できなかった自由党が支持者を減らしたという論調もなくはないが、自由党は自由民主国民党に次ぐ第2党にランクアップした。

 選挙後にルッテ首相は、「オランダは間違ったポピュリズムに『ノー』という回答を示した」と勝利宣言したものの、下院の過半数を制するために、どの党と連立を組むかという課題が残されている。今回の選挙で大躍進を見せた緑の党(フルンリンクス)はレッテ政権の政策に反対してきた過去があり、自由民主国民党と政治的な妥協点を見いだせるのかに注目が集まっている。自由党のウィルダース党首は選挙後に自由民主国民党との連立の可能性を示唆したが、これまでの対立を考えた場合、この2党が連立に向けて動き出す可能性はゼロに近い。

「緑の党」が大躍進、中道左派は惨敗

 今回のオランダ下院選における最大のサプライズは、30歳の若い党首に率いられた緑の党が大躍進を見せたことだ。選挙前に下院で4議席しかなかった緑の党だが、若い有権者を中心に支持を伸ばし、前回から10議席増となる14議席を獲得し、下院で5番目に大きな勢力に変貌を遂げた。緑の党は1990年に設立された政党だが、2015年に党首が現在のジェシー・クラーベル氏に変わると、SNSを駆使して多文化主義とEUの重要性を唱え続けた。選挙前に緑の党がアムステルダムで行った集会には5000人が集まり、フェイスブックで11万人以上のフォロワーを持つクラーベル氏が発信する情報は拡散されて、実際には数百万人が目にしたという報道も。国の人口規模を考えれば、これらの数字は特筆すべきであろう。首都のアムステルダムでは約20%
 

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