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More Music, More Life♪ 音楽で少年の人生が劇的に輝いていく!! 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』

BANGER!!! - 7月3日(金) 15時15分

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『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

17歳、ブルース・スプリングスティーンを初めて聴いた頃

「いつか目覚めるわ、ベッドの下で“自由”を見つけて」と言い残して旅立った姉が集めたレコード。ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックス、クリーム、ボブ・ディランと、ジャケットをめくっていた主人公は、ザ・フーのアルバム『トミー』に目をとめる。ジャケットを開くと、<ロウソクに火をつけて聴くと未来が見える>とメモが残されていた。レコードに針を落とすと「スパーク」の強烈なイントロが流れ始める。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

15歳でローリング・ストーンの契約記者になったキャメロン・クロウ監督が、バンドツアーに同行取材した経験を映画化した『あの頃ペニー・レインと』(2000年)の序盤には、11歳の少年が音楽に目覚めるときめきの瞬間が見事に描かれていた。音楽を聴くときの得も言われない感覚に溢れた冒頭シーンは秀逸だった。

僕がブルース・スプリングスティーンを初めて聴いたのは17歳の頃だ。夏休みに父親が働く工場で日当が10,000円もらえるアルバイトに通った。当時2,500円だったアルバムが1日頑張れば4枚も手に入る。まだテレビもブラウン管が主流だった時代、その工場ではガラス製ブラウン管を作っていて、巨大な煉瓦窯の解体作業を手伝う仕事だった。数日前まで燃えたぎっていた窯はまだ熱を宿し、40度を越す現場には冷房が効いた休憩所が用意されていた。ジミー・ペイジの名言に「真夏に真冬を味わう」という言葉があった(と記憶している)が、まさにその感覚を全身で味わったのだった。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

第1世代には間に合わなかったけれど、ウォークマンを手に入れたのもこの頃だ。通学用の自転車に乗ってバイトに向かう道中、ウォークマンIIで音楽を持ち歩いた。特に「明日なき暴走」と「闇に吠える街」は毎日聴いていた。レコードに針を落とす時のときめきと、スプリングスティーンの働く男たちへの応援歌があれば、どんなタフな仕事にも耐えられる。そんな気分に満たされていた。

作家になることを夢見る音楽少年のカセットテープ音楽日記

1987年代、イギリスの片田舎ルートンを舞台にした『カセットテープ・ダイアリーズ』は、ブルース・スプリングスティーンの“歌”との偶然の出会いによって、劇的に人生が変わる16歳の少年を主人公に描かれる青春音楽映画。“作家になる夢”を胸に秘めたジャベドは、パキスタンから移住した両親の元に生まれた2世。『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)で、空港でアルバイトしているフレディが「パキ!」と蔑称されていたように、白人からの差別は日常的。故郷を捨て自動車工場で働く父は息子の豊かな生活を願い、ホワイトカラーにするために学歴と品行方正な生活を強いる保守派の頑固者だ。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

幼い頃から日記を書き続けている彼は、いつもウォークマンで音楽を連れて歩く。サントラにも入っているa-haやペット・ショップ・ボーイズなど、カッコいいヒット曲のカセットテープがもっぱらだ。これからはシンセが音楽の未来だと断言する近所の幼なじみマットは、最近HMVで働く彼女を見つけた。ジャベドは彼のバンドのために詩を書いているのだが、真面目な言葉が「暗くて重い」とスルーされ続けている。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

新しい学校で授業が始まる。女性教師に「この中に作家になりたい人は?」と問われ、思わず手を上げたジャベドだが、父の顔が頭をよぎり思わず手を引っ込める。日記と詩を書くことは何事にも代えがたいことなのだけれど……。

「夢を語るなら、実現できることに挑戦しろ」スプリングスティーンの歌が胸に突き刺さる

ある日、食堂で「“BOSS”の音楽を聴け」と2本のカセットテープを渡される。ジャベドは“BOSS”のこともわからないままバッグにしまい込んだ。その後、サッチャー政権下の労働者への圧力と不景気の波がジャベドの家にも襲いかかる。父がリストラで解雇され、母と姉の内職だけで家計を支え、ジャベドもバイトを見つけなければならない。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

作家になる夢に向かって走りたい。だけど、明日の家族の生活すらままならない。自暴自棄になったジャベドは、これまで書きためてきたメモを捨てようとする。そして幼い頃から書き続けてきた日記に手を伸ばしたとき、バッグから2本のカセットテープがこぼれ落ちる。それは“BOSS”の愛称で呼ばれるブルース・スプリングスティーンのアルバム『闇に吠える街』と『ボーン・イン・ザ・USA』だった。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

カセットテープをウォークマンに入れたジャベドが、初めて耳にした曲は「ダンシング・イン・ザ・ダーク」だ。“じっとしていたら、火をおこすことなんてできない”——その歌を聴いた瞬間から、ジャベドはスプリングスティーンに夢中になっていく。

名曲「バッドランド」には“Talk about a dream , try to make it real”と歌われるフレーズがある。“夢を語るなら、実現するように動け”というメッセージは、まさに今、自分が感じていることそのもの。スプリングスティーンとの出会いが、ジャベドの毎日を劇的に変えていく。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

More Music,More Life ! 大好きな音楽を聴けば聴くほど人生が輝いていく!!

『カセットテープ・ダイアリーズ』を伝えるために、どんな言葉が良いのかと考えた時、“More Music , More Life!”というフレーズが浮かんだ。大好きになったアーティストのナンバーを初めて聴いたときのときめきや、歌詞に込められたメッセージのひとつひとつが胸に突き刺さる体験。音楽を聴けば聴くほど人生が輝いていく。この映画にはそんなマジカルなモーメントが沢山詰まっているからだ。

『カセットテープ・ダイアリーズ』© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

原作は、英ガーディアン紙でジャーナリストとして活躍するサルフラズ・マンズールの自伝的回顧録。彼自身はブルース・スプリングスティーンの大ファンで、コンサートに150回以上も通ったという強者だ。サッカー少女をキュートに描いた『ベッカムに恋して』(2002年)の女流監督グリンダ・チャーダは、ジャベドの音楽体験とスプリングスティーンの名曲をグラフィカルに視覚化し、瑞々しい作品に仕上げている。

『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

映画化にあたって、BOSSことスプリングスティーンは全面的なサポートを約束し、未発表音源を含む12曲もの楽曲使用を快諾した。サントラにはa-haやペット・ショップ・ボーイズのヒットナンバーに加えて、インド映画の枠を超えて世界的に活躍する名作曲家A・R・ラフマーンの新曲が収録されているのも嬉しい。

『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督©BIF Bruce Limited 2019

映画を観た後は、ゴキゲンなサントラやお気に入りの音楽を連れてどこかへ出掛けよう。その先には、きっと約束の地が待っているはずだから。

『カセットテープ・ダイアリーズ』は2020年7月3日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

 

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