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<WALKING MAN>野村周平がどん底からラップに救われる青年を熱演 ラッパーANARCHYの初監督作

まんたんウェブ - 10月10日(木) 21時14分

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映画「WALKING MAN」のビジュアル (C) 2019 映画「WALKING MAN」製作委員会

 日本を代表するラッパーのANARCHYさんが初監督した野村周平さん主演映画「WALKING MAN」が、10月11日から新宿バトル9(東京都新宿区)ほかで公開される。どん底生活からラップ音楽と出会って変化していく青年の奮闘を描く青春映画。野村さん演じる青年の妹役を優希美青さんが演じている。ラップバトルのシーンも楽しめ、音楽に背中を押される気分になる。

 川崎の工業地帯。吃音症(きつおんしょう)のアトム(野村さん)は、人前で話すことも笑うことも苦手だった。母親(冨樫真さん)、思春期の妹ウラン(優希さん)と暮らし、不用品回収業のアルバイトをして暮らしを支えていた。ある日、母親が事故に遭って入院し、最底辺の暮らしになってしまう。そんな中、たまたまラップ音楽と出会って、のめり込んでいく……という展開。

 知り合いだという監督に抜てきされた野村さんは、しゃべることが苦手だった青年が思いをラップに乗せながら懸命に生きる姿を熱演。監督の手がけた曲「Promise」などを披露している。妹役の優希さんの熱演も見逃せない。自暴自棄になったやるせなさを表現。アトムを優しく見守る先輩役を柏原収史さんが演じるほか、星田英利さん、渡辺真起子さん、石橋蓮司さんら個性的な俳優が脇を固める。

 貧しいながらも仲良く暮らす3人家族が、母親が働けなくなってどん底へ落ちてしまう。世間の風は冷たい。バカにされ、心ない言葉を投げかけられるアトム。彼がコツコツと働く姿や、素朴な性格がいじらしく、自然と応援したくなってくる。アトムがラップに挑戦しながら、心の底にたまった思いを解放していく姿に胸を熱くさせられる。

 一方で、ウランの行動が波乱を呼んでしまい……アトムの思いは妹へ届くのだろうか? 青年が殻を破って成長していく姿や家族への思いがしっかりと描き込まれている。ラッパーの監督の手で、純粋にラップの楽しさが伝わってきて、音楽満載のエッジの効いた演出を楽しめる。

 ANARCHY監督の実体験を基にした完全オリジナル作。ANARCHY監督はタイトルと同名の主題歌も手がけた。人気マンガ家の高橋ツトムさんが企画プロデュース。脚本は「苺の破片」(2005年)などを手がけた梶原阿貴さん。ラップバトルのシーンでは、プロのラッパーが多数出演して花を添えている。(キョーコ/フリーライター)

 

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