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トラフグ8万匹全滅の悲劇 再起へCF、お礼はフグ刺し

朝日新聞デジタル - 11月21日(土) 15時1分

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(朝日新聞デジタル)

 山口県下松市の笠戸島周辺の養殖トラフグが、9~10月に発生した赤潮でほぼ全滅した。漁師らのグループは自力で養殖を再開しようと、インターネットで資金を調達するクラウドファンディングに挑む。
 県水産振興課によると、赤潮警報が9月17日、下松市、周南市、防府市沿岸に発令され、10月12日に解除されるまでに、下松市の養殖トラフグ約8万7千匹が死んだ。
 クラウドファンディングは、漁師の妻の東風浦(こちうら)朋子さん(50)が立ち上げたグループ「笠戸島エールプロジェクト」が進める。夫の秀美さん(53)ら漁師4人もメンバーだ。コロナ禍で財政が厳しい行政に頼らず、「自力でなんとかできないか」と思い立った。
 秀美さんは当初、帯状になった赤潮が養殖場に近づかないよう漁船のスクリューで流れを変えようと試みた。だが、赤潮が海一面に広がるようになると諦めざるを得ず、今年度出荷する5千匹と来年度出荷分の6千匹の計1万1千匹が全滅した。
 コロナ禍で魚価が下がり需要は低迷。秋の台風で定置網が被害を受け、最後は赤潮で致命的な打撃を受けた。朋子さんによると、秀美さんは「見たことがないような落ち込み」だったという。
 クラウドファンディングでは、2022年度出荷用の稚魚計2万匹の購入費として600万円の目標を掲げる。期間は今月20日~来年1月5日。トラフグの養殖を再開し、特産品化の取り組みも進めたいという。寄付者への特典には、フグ刺しやフグのフルコースなどを用意している。
 朋子さんは「赤潮の被害に遭って大変な思いをしていることを多くの人に知ってもらい、応援してもらうとうれしい。笠戸島のフグを食べたり、島に遊びに来てもらったりするきっかけにもなれば」と話している。(垣花昌弘)

 

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