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猫の健康チェック、ハイテクのトイレ開発 IOTを駆使

朝日新聞デジタル - 11月9日(金) 17時5分

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(朝日新聞デジタル)

 猫の健康管理ができるトイレ「トレッタ」を株式会社ハチたま(神奈川県藤沢市)が開発した。カメラの画像で一匹一匹の猫を識別し、それぞれの体重や尿の量、回数を記録して、飼い主のスマートフォンに知らせる。商品化を支えたのは、北九州が誇るものづくりの力だった。
 「北九州市でなければ、商品化できなかったと思います」。同市小倉北区にあるハチたま北九州支店で、開発責任者の平畑輝樹さん(35)は話した。
 福岡県田川市出身で北九州高専を卒業後、大手自動車メーカーや浄水器会社で設計などを経験し、ハチたまに入社した。「ねこが幸せになれば、人はもっと幸せになれる」を企業理念に掲げる同社は、あらゆる物がインターネットにつながるIoT技術を駆使した猫用トイレの開発に取り組んでいた。
 猫は腎不全を患って死ぬケースが多い。同社は、尿の頻度や量、体重の変化に飼い主が早く気付ければ、疾患の早期発見につながる可能性もあると考えた。めざしたのは、そうした情報を正確に記録して飼い主に知らせるトイレだ。
 開発責任者になった平畑さんは昨年、北九州市が新たな産業の創出につながるアイデアを募るコンテスト「北九州でIoT」を開催すると知った。採択されれば最大100万円が支援され、専門家の助言も受けられる。会社ぐるみでのプレゼンテーションでアイデアを売り込むなどした結果、85件の応募の中から採択された。
 採択を受けて良かったと感じたのは、様々な企業を紹介してもらったことだ。幅44センチ、奥行き55センチの大きさになる猫用トイレの試作品を製造できる会社は日本にわずかしかなく、そのうちの1社が市内にあるという。「商品開発の最初のハードルは、アイデアを実物にしていくこと。試作を請け負う会社が身近にあるのは助かった」
 複数の猫を飼っている世帯で、個体をどう識別するのか。じっとしてくれない猫の体重や尿の量をどうはかるのか。たくさんの猫のデータをどう管理していくのか。様々な課題が生じたが、その都度、専門の技術や知識を持った企業の紹介を受けたという。
 飼い猫の情報が「取れた」に語呂を合わせて「トレッタ」と名付けた製品はほぼ完成し、8月から先行予約を開始。来年2月までに2千件の予約をめざしており、すでに1100件の申し込みがあったという。

 

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