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久保王将、振り飛車党勢拡大だ 就位式で「自分が頑張れば増える」

スポニチアネックス - 5月19日(金) 6時0分

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(スポニチアネックス)

 200人の関係者、ファンで埋まった会場の雰囲気が変わった。吉本新喜劇芸人が壇上で繰り広げた寸劇。MC役の吉田裕(38)が「(久保が)次の防衛戦で負ける確率は?」とギター持参の松浦真也(40)に話を振った。
 祝いの席で縁起でもない!?やりとりと一瞬思わせつつ、日本テレビ「NEWS ZERO」のオープニング音楽を奏でながら、松浦が即座に「ゼロ〜」と高音で歌い上げると、爆笑と拍手が湧き起こった。将棋部最高顧問のめだかも久保に2度教わった。「なるほどなあ〜と思ったけど強くなったかどうかは…」と笑わせ、式典に彩りを添えた。
 郷田真隆前王将から4勝2敗で奪取。関西本部へ2年ぶりにタイトルを持ち帰ったとあって関西色満載の宴になった。第6局で復位を決めた後、100件以上の祝福メールが届いた。「自分のうれしさより、自分の成績で喜んでもらえる人がいることがうれしい」と謝辞を述べた。
 話題の藤井聡太四段については「将棋が完成されつつある。伸びしろもある」とした。王将戦では藤井は1次予選の真っただ中。7番勝負登場には2次予選、挑戦者決定リーグを勝ち抜く必要がある。挑戦権獲得の可能性について「チャンスはあると思うしその実力はある」と指摘し、将来の対戦を待ち望んだ。
 使命感で戦ってきた。久保将棋の代名詞、振り飛車は少年少女が多く取り組む。飛車角の大駒が縦横に働くダイナミックさは、アマチュアに愛好家が多い。
 だが、振り飛車党はプロの舞台では居飛車党の前に劣勢。10人で競う名人戦A級順位戦には、21世紀以降で最多だった2006年度は久保ら3人がいたが、今年度は2年ぶりに復帰した久保だけ。ましてや振り飛車党のタイトルホルダーは王将、棋王を保持した10年度の久保以来だ。
 自身が2冠を失って振り飛車党の状況が一変したとし、「減ったし、転向した人も多い。自分が頑張っていればまた増えると思います」と第一人者としての覚悟を示した。プロが指す戦型が居飛車ばかりだと醍醐味(だいごみ)はどうだろう。細身の体で背負うのは棋界の未来そのものかもしれない。
 ◆久保 利明(くぼ・としあき)1975年(昭50)8月27日、兵庫県加古川市生まれの41歳。淡路仁茂九段門下。93年四段に昇段し、09年の第34期棋王戦で初タイトル。翌年の第59期王将戦で羽生善治王将に勝利し、自身初の2冠保持者に。タイトル獲得は王将3期、棋王3期の計6期。1メートル66。血液型O。

 

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